食べた日:2022/11/05
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大阪旅行に出かけた際に出会ったうどん屋の話。
弾丸大阪トリップを企て、おそろしの夜行で大阪へ向かったのだった。
朝方、最悪の夜行でヘトヘトの状態で大阪に到着したわたしたちは、ホテルへ直行し支度をして荷物を預けて7:00から開店してるうどん屋へ向かうことにした。
大阪はうどん激戦区らしくとっても楽しみだった。
その店は注意して見ていないと通り過ぎてしまうくらい小さな入り口で、中に入ると入ってすぐ真ん中に両サイドから立って食べれるカウンターと、奥にレジ、キッチンの順でとても狭い一見さん泣かせの店だった、
7:10に着いたのに、中は混雑していて、うどんをオーダーして、机で待ってた。
すると突然キッチンからおばちゃんが大きい声で救急車呼んで!!ってホールの女子2人に叫んでた。
ホール女子は119番の番号すらわからず慌てていたが、1番慌てたのは誰が救急車を欲しているのかわからないことだった。
おばちゃんが抱えていたのは、そう、救急車を呼ばれてもなおうどん作りをやめない若めの男性職人だったのだ。
完全におばちゃんの大袈裟な判断だと思っていたのだが、そのうどん職人の顔色はよくなく一時お店はパニックになった。
救急車を呼ぶまで、男性職人を控えさせるのかと思いきや、彼はうどんを作る手をやめない。
出てきたうどんは絶品だった。
美味しくいただいた。
うどん職人が手をやめないことをいいことに、常連達はそんなカオスな状況でもおかわりをやめなかった。
私たちが食べ終わるとほぼ同時に救急車で連れて行かれたうどん職人が明日も美味しいうどんを作れるまで復活してくれることを願う。
大阪洗礼〜うどん屋事件〜
おしまい